【物流技術管理士補とは】どんな資格?物流素人が2日で実際に取得してみた

物流 その他

先日、「物流技術管理士補」という資格を取得しました!!

ただ資格といっても、試験があるというわけではなく、2日間認定コース(勉強会)に参加するだけで誰でも取得可能です!!

私自身が「物流技術管理士補」を取得をしようと思ったきっかけとしては、仕事で物流の知識が必要だったのですが、全くのど素人だっため、何か知識を身につけられる良い資格ないかな〜と思ったことがきっかけでした。

本資格は、物流のみならず、資材調達から生産支援、保管、輸送、在庫管理、配送など、商品供給など、幅広く有用です。且つ、物流業界というのは今後も伸びていく可能性が大きな業界ですので、少しでも興味があれば、是非読んでいただけますと幸いです。

物流技術管理士補とは?

  • 資格内容:公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が認定する資格であり、物流だけでなく、資材調達から生産支援、保管、輸送、在庫管理、配送など、商品供給に関する全般をシステム化し、市場の動向に対応する一貫マネジメントの知識を身につけることが出来きます。
公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会 公式Pより引用

  • 資格取得要件:物流技術管理士補資格認定コースに参加することです。このコースの目的は「企業事例を用い、コストダウンを念頭においた物流合理化策を立案するグループ演習に取り組み、ロジスティクス基礎講座や通信教育等で身につけた基礎知識を実務に応用できる人材を育成すること」とされています。

  • 認定コース開催頻度・時期:毎年2回開催されているようです。

   - 2022年度第1回:2022年10月4日~2022年10月5日
   - 2022年度第2回:2023年2月15日~2022年2月16日

  • 認定コースの受講料:75,900円 ※2022年度

(少し高い気はしますが、物流に関する資料を頂けるのに加え、実際に網羅的に物流知識を身につけることが出来るので、将来のための投資と割り切った方がいいかもしれません)

  • 認定コースの特徴:

・実践的なグループ演習を中心とした、受講者参加型のプログラムです。
・様々な知識・知見・経験をもったメンバーとのグループ演習を通して、新たな視点や取り組みのヒントを得ることができます。
・本コースを修了された方には、当協会より「物流技術管理士補」の資格を授与いたします。
・「物流技術管理士補」資格取得者の方は、「物流技術管理士資格認定講座」や「国際物流管理士資格認定講座」を優待料金にてご受講いただくことが可能です

公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会 公式Pより引用

  •  認定コースの受講条件:

・日本ロジスティクスシステム協会「ロジスティクス基礎講座」修了者
・産業能率大学「物流の仕事がわかるコース」および「物流技術の基本と改善コース(旧名称:物流技術を極めるコース)」両コースの修了者
・東京海洋大学大学院「食品流通安全管理学」講義における所定単位取得者
・流通経済大学流通情報学部ならびに大学院物流情報学研究科における所定単位取得者
・中央職業能力開発協会が実施するビジネス・キャリア検定の「ロジスティクス管理」または「ロジスティクス・オペレーション」の2級もしくは3級の合格者かつ企業等での実務経験を有する方

公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会 公式Pより引用

⇨「え、受講条件が必要なんて・・・」と思った方、2つ目の受講条件、産業能率大学が実施する通信講座を受けさえすれば問題ないのでご安心ください。(私もこの通信講座を受けて、無事に受講条件を満たすことができました)

通信講座に関して

通信講座は、「物流の仕事がわかるコース」および「物流技術の基本と改善コース」の2つであり、どちらも書籍(計2冊)が自宅に送付されてくるので、書籍を読んだ後、リポート(問題)を解き、60点以上を取ることが出来たら、修了証を貰えます

尚、リポート(課題)は、テキストの本文通りに出題されているため、書籍を見ながら解けば先ず不合格になることはないでしょう。

また、書籍を読むのは少し時間がかかりますが、気合いを入れたら、数日で終わらせられる量です。自分は1週間(平日は仕事があるのでほぼ土日)で終わらせました。

あと、この通信講座で送付されてくる書籍に関してですが、一般で売っている参考本に比べ、内容が充実しており、個人的にはかなりおすすめです。

①「物流の仕事がわかるコース」:

  • 受講料:19,800円(税込)
  • 在籍期間:2ヶ月
  • 在籍期間:4ヶ月
産業能率大学HPより

②「物流技術の基本と改善コース」:

産業能率大学HPより

事前課題に関して

事前課題のレポート用文献としてレポートが事務局から送られてきます。

それ読んだ上で、レポートの作成・事前提出が必要となります。

レポートの字数としては1,800~2,000時程度であり、与えられた設問に関して自身の考えを纏めます。

設問は、基本的には物流・ロジスティクスの問題点・課題・対策についてです。

(事前課題についても、1日~1週間あれば対応可能かなと個人出来には思います)

当日のスケジュール

公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会 公式Pより引用

1日目の最初だけ、講師説明になりますが、2日間のほとんどの時間がグループワークでした。

6~7人で1班となり、それぞれの班にて個人演習→グループ演習を行い、最後に全体でグループ発表を行なっていくというイメージです。(ずっと頭を使っていないといけないので、かなりヘトヘトになりました・・)

感想(本資格取得のメリット・デメリット)

先ず、率直な感想として、ビジネスパーソン全員にとっておすすめの資格です。

実際に受講してみて感じたメリット・デメリットをより具体的に共有したいと思います。

<メリット>

・2日間で取得可能(資格証明書も貰えます)

・物流の基本知識に関して網羅的に学ぶことが可能

 ⇨「物流」と一言で言っても、その中には在庫管理から生産管理、配送、保管業務などかなり多岐に渡ります。書店に行くと分かると思いますが、在庫管理単体の書籍、生産管理単体の書籍など、個々に纏められたものは多くあるものの、全体の流れを一気通貫して学べる書籍は数が少ないです。先ずは、全体象を掴むためにも、本資格は有効だと思います。

・他社の社員との交流

 ⇨認定コースには50名近くの人が参加しており、業界・会社・年齢もバラバラです。そのため、交流をする中で「自分の会社では、こういう管理をしています」「私の会社ではこういうシステムをしています」など自分が知らない知識を身につけることが出来ます。普段社内の人としか会話をすることがない私にとっては、他社の方と交流する機会というのはすごく新鮮で一番価値があったかなと感じています。(ちなみに学生でも参加可能で、実際に学生の方も少数ですがいました)

<デメリット>

・受講料が高い

⇨通信講座と認定コースを合わせると10万円近くするため、もう少し手頃な価格だったらな、と感じます。とはいえ、かなり充実した内容ですので、受講する価値はあると思いますし、もし会社に所属している方であれば、なんとか会社で受講させてもらえないか交渉するのも一つの手かもしれません・・

・平日開催

⇨てっきり土日にあるのかと思いきや、認定コースは平日に開催されます。正直、会社勤めですと通常の業務もあるのでかなり悩みます。事前に上司などと相談するなどした方が良いでしょう。

・知名度が低い

⇨基本的には、知名度は低いです。且つ、取得難易度も低いので、悲しいことに転職や就職ではそこまでプラスにはならないと思った方が良いです。とはいえ、学ぶ姿勢などは評価されると思いますので、無いよりは持っていた方がいい資格といったところでしょうか。

以上です。少しでも参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました