20代後半の私は、全くの経理未経験から、超大手企業の経理に転職しました。
「どうせ経済学部出身でしょ」「会計士のような高度な資格をもってるんでしょ」と思われるかもしれませんが、私は、法学部出身で持っている会計資格は簿記2級だけ(経理実務経験なし)です。
今回は、そんな私がどうやって、未経験で超大手企業の経理に転職できたのかを紹介したいと思います。
「専門性の高い経理職種に転職したい」「出来れば大手企業に入りたい」と思っている方向けに、大手企業の経理業務の特徴やメリット・デメリット、そして大手企業に転職する際のポイントをまとめましたので少しでも参考になれば幸いです。
1.はじめに
先ずはじめに、前提として、転職した際の私の状況を下記します。
・20代後半、職務歴3~5年（第二新卒と呼ばれる転職）
・文系（法学部出身）
・前職は大手メーカー勤務で管理系の仕事
・簿記2級（簿記２級の取得については、過去記事参考）
2. 大手企業の経理業務の特徴やメリット・デメリット
大手企業の経理業務の特徴やメリット・デメリットについて、実際に働いてみて感じたことをベースに紹介します。
2-1. 特徴
大手企業の経理の特徴として、一番求められることは「会社の一員であること」です。
大手企業の経理となると、経理パーソンである前に、チームメンバーであることを求められます。
もう少し噛み砕いて説明しますと、大手であるが故に、多くの人・部署と関わりがありますので、個人プレーというよりもチームプレーが求められます。逆に言えば、いかに専門性の高い経理の経験・知識を持っていたとしても、周りと上手く連携が取れない人については向いていないと言えます。
従い、「協調性」「折衝力」「周りを巻き込む力」などがキーワードと言えるでしょう。
2-2. メリット
- 高い給料と安定した福利厚生
給料には会社や年次によって差があるため一概には言えませんが、一般的な傾向としては大手企業の経理職は給料が高めです。目安としては、20/30代で450万円～700万円前後、40歳で800～1,000万円前後となっています。年齢・役職に応じて給料は上がっていくため、安定的な年収アップも見込めるでしょう。また、福利厚生が良い傾向にありますので、額面の年収以上に待遇が良いということも有り得ます。
- 蓄積したノウハウを体系的に学ぶことが出来る
大企業では社内研修が充実しているところが多く、新卒入社・中途入社に関わらず研修を通じて経理知識・ノウハウを体系的に学ぶことが可能です。また、社外の研修についても受講しやすいケースがよくあります。研修費用の予算を部署ごとに持っていたり、また誰かが研修に行ったとしても他の誰かが業務カバーすることが出来るという大企業ならではの強みかもしれません。
- 規模の大きな案件に携われる
一つ一つの業務が大きなプロジェクトであるケースもよくあり、場合によっては数百億・数千億円といった金額規模の大きな案件にも携わります。また、海外展開しているケースもよくあるので、日本国内に限らず、グローバルに活躍できるという貴重な経験を積むことが出来ます。 - 経理業務を専門的に学ぶことが出来る
やはり従業員の人数も多いので、部署は業務によって細分化されています。そのため、一人一人の担当範囲も狭くなっているのですが、その分、突き詰めていくことができればその分野のスペシャリストになることが出来ます。 - 転職に有利
経理という職種はどこの会社にも必要とされますし、かつ大企業の経理の経験というだけで転職には有利になります。今の業務に専門性がないと将来に不安を感じている人にとっては、一度トライしてみる価値があるかもしれません。
2-3. デメリット
- 網羅的に経理業務に携わりたい人には不向き
業務や担当は細分化されていますので、もし網羅的に経理業務を学びたいという人にとっては不向きかもしれません。自分の業務意外についても学べないことはないのですが、自分の業務量も一定量ありますので、自分の業務の範囲を超えるというのは中々難しいかもしれません。 - ある程度の雑務業務もしなければならない
大企業には、どこでも毎日のルーティン業務が存在します。スケジュール調整や決裁取得のための報告資料作成など、煩雑で面倒な業務が多いことも確かです。いつも経理のプロフェッショナルな仕事をしているというイメージかもしれませんが、かなり泥臭い仕事もあるのが実状です。
3. 大手企業に転職する際のポイント
- 早めの転職活動
やはり年齢が若いうちに転職した方が良いです。年齢が上だからと言って諦めることはありませんが、これは経理職能に限らず、未経験の分野に行くのであれば、転職してから勉強することも多くあるので、とにかく早く行動するというのが重要です。 - 熱意でアピール
企業が未経験者を採用するのは何故でしょうか。それは、あなたの将来性に投資したいと思っているからです。勿論経理の専門性は必要ですが、そんなものは入社後に身につけることが出来ます。それよりも、あなたが前職で経験したことをベースに、会社に将来貢献してくれるという期待感が大事です。あなたに期待してもらえるよう、先ずは熱意でアピールしましょう。 - なぜ経理なのかを明確に
未経験でも尚、経理に挑戦する理由は何でしょうか。経理パーソンに何故なりたいのか、将来どう活躍したいのか、を自分の言葉で説明できるようになっておきましょう。例えば、将来は会社の経営企画に携わり数字の面から会社に貢献したい、など入社後のその先の未来を見据えた理由がベストです。 - 語学力が武器に
大企業だとグローバルに展開している企業がほとんどです。そのため、日常ベースでの海外とのやり取りを始め、海外赴任などのチャンスも多くあります。「経理」✖️「グローバル」人材の需要は高いため、高い語学力で周りと差を付けることが出来ます。
4. おわりに
未経験で大手企業の経理への転職は確かに簡単ではありませんが、チャンスはあります。
あなたのチャレンジがうまくいくことを願っています!!
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